佐倉準 全5巻
無料試し読みあり
あらすじとネタバレ
主人公の綿貫ちひろが
高校へ転校してきたところから始まります。
綿貫さんは、親の転勤の都合で転校が多いため、
なかなか親しい友達ができないと悩んでいます。
今度こそ、仲のいい達が欲しい!
と思っているところに出会うのが、湯神君です。
漫画のタイトルの通り、湯神君には友達がいません。
なぜ友達がいないのか?
それは、湯神君が「友達は必要ない」と考えているから。
湯神君は勉強もできて、野球部のエースという
結構ハイスペックな男の子なのですが…
性格に難ありの変人なのです。
趣味の落語を独りで聞くことが大好き、
入念に立てた計画通りに物事が進まないと
イライラする、思ったことははっきり言う…。
そんな自己が強すぎて友達がいない湯神君と、
友達が欲しい綿貫さん。
そして二人を取り巻く愉快な高校生達の、
なんとなくゆるりとした雰囲気のコメディー漫画です。
読んでみた感想
綿貫さんの「友達ができない」
という悩みは、とても共感できます。
女子に仲間外れにされないように、
愛想笑いをしてみたり…。
でもなかなかうまくできなくて、
孤立してしまう様子は、ざっくりと心に刺ささります…!
高校生活といえば、やっぱり友達と仲良く過ごして、
楽しい思い出をたくさん作りたいですよね。
綿貫さんの気持ち、痛いほどわかります。
対照的に、湯神君の行動原理は、
自分のやりたいこと、やるべきことを達成すること。
目標に照準を合わせて、
ただひたすらに突き進んでいく…。
そう聞くと、なんて男らしい生き様だ!
と思うかもしれませんが、湯神君には
他人に対する配慮なんてかけらも持ち合わせていません!
巻き込まれたり、被害にあった周りの人々からしたら、
たまったもんじゃありません!
お人好しの綿貫さんと、破天荒な湯神くんが合わさるからこそ、
ギャグとして最高に面白くなっているんだと思います。
読み始めは、ゆる~い雰囲気にフフッと笑う程度だったのですが、
読み進めるうちにいつの間にかお腹を抱えて笑ってしまう、
そんな作品です。